夏休みのプールサイド

written by 後藤輝鋭


 お日様が強い日差しを浴びせる8月のある日。気温はぐんぐん上がり、むっとした暑さが体を包む。だが、そんな暑さとは裏腹に小学生は元気だ。とある小学校のプールの入り口に、たくさんの小学生が集まっている。今日はプールの開放日。まだ12時半。タダでプールに入れるので、1時から開くのにもうたくさんの小学生が集まっていた。
「ぐぁ〜っ。すさまじい暑さだな、これは」
 高校1年生の秋田 貴弘は汗を流しながら言った。この地域では、小学校のプール開放日に高校生のアルバイトを雇っている。貴弘は今日の当番だった。もう一人来るはずだったのだが、突然「行かない」とか言い出して、結局貴弘ひとりでやることになった。
「ったく、気紛れなんだから。給料カットだ、あいつ」
 ちなみにこのバイト、給料以外の特典として、終了後にプールを使わせてもらうというような特典もある。
「ひとりで使うのもどうしようもないだろうに」
 貴弘はぶつぶつ文句を言いながら、帽子を脱いでタオルで汗をぬぐった。水着の上にTシャツを着ていても、けっこう暑い。自分も一緒にプールで遊びたい気分なのだが、バイトだからそうはいかない。とりあえず、今はこの暑さに耐えるのが試練だ。
「秋田くん、入れてもいいよ」
 プールの事務室から、先生が声をかけた。時計を見ると12時50分。少し早いがけっこう集まっているみたいだし、いいんだろう。
 入り口の柵の扉を開ける。と同時に我先にと子供たちが更衣室へ流れこむ。
「走ったらいけんぞ〜! ちゃんと靴はもって上がれよ〜!」
 更衣室へ流れこむ小学生に大きな声で叫び、すぐにプールサイドへ戻る。もうそこには5、6人出てきていた。
「ちゃんと準備運動してからね〜!」
 先生がプールサイドに出て声をかける。「準備運動してから」と言う前に、素直な小学生はみんな簡単ながらも準備運動をしている。まぁ、プールの授業のたびに準備運動をするんだから、そういう癖はついてしまうよなぁと貴弘は思った。
 早くも最初の一団がプールに入るのを横目に、貴弘は監視台に登ろうとした。これから2時間半の炎天下耐久レースが始まる。
「あ、貴弘くん!」
 監視台によじ登りかけた時、後ろから不意に声がかかった。振り向くと、貴弘の恋人、小学校5年生の三倉 あやが数名の友達と共にいた。
「よぉ、今日来たんだ」
 貴弘の心にさわやかな風が流れた。(と貴弘は思った)
 あやの姿はもちろん学校指定のスクール水着。友達同士で泳ぎに来たわけである。
 あやは貴弘のすぐ近くに住んでいて、小さいころからよく知っている。もっとも、恋人同士というのは、いわゆる「お医者さんごっこ」をしていた「責任」を近年になってとらされる結果となったのだ。もちろん、それは貴弘とあやの秘密だが。とはいえ、その「責任」によってふたりはすでに結ばれているようなもんである。いや、もう結ばれていたりする。ちょっと生意気な女の子だが、その生意気さもけっこう可愛かったりする。
「貴弘くんって、これが終わったらプール使えるんでしょ。私にも使わせてよ」
 あやが耳元でぼそっと言う。
「あん? なんで知ってんの?」
「有名な話だよ。いいでしょ、私だけ、ね?」
「…ん、わかった。あとで先生と相談しとく」
「へへ、ありがと。じゃ、またあとでね!」
 やっと監視台に上がれた貴弘は、ひとつ息をついた。
「責任…か。あやに嵌められたんかな、オレは。…まぁ、いいか」


 太陽も西に傾き始め、そろそろ終わりの時間となる3時半前。来ている小学生の人数も、初めのころよりもだいぶ少なくなった。貴弘の炎天下2時間半耐久レースももうすぐ終わりである。途中、先生からポカリの差入れがあったので、そう疲れてはいなかった。
「貴弘く〜ん!」
 下から聞きなれたしたったらずな声が聞こえる。あやだ。
「おぉ、なんや?」
「もうすぐおわりでしょ。このあと使っていいの?」
「あぁ、いいって言われたよ。ただし、お前だけな」
「わかってるよ。友達、もう帰っちゃったもん」
「もうちょい待っててくれな」
「うん!」
 時計を見る。もう3時半を少し過ぎていた。
「ピーッ! 終わり〜! 全員プールから上がって〜!」
 思いっきり笛を吹いて、大声で叫ぶ。
「はやくあがれー!」
 最後までバシャバシャと遊んでいた男の子を最後に、プールから人気が無くなった。監視台の上からプールの中をよく見る。溺れている子がいないかどうか、上から確かめるのである。
「…と。大丈夫だな。よし、終わり!」
 貴弘が日誌に書きこんで監視台から降り、プールの事務室へ向かう。
「終わりました〜。これ、日誌です」
「はいはい。…はい、オッケーです。じゃあ、私は職員室へ戻ってますから、終わったら鍵をしっかり見て事務室へ出しといてね」
「はい、わかりました」
「じゃあ、さようなら」
「さようなら〜」
 先生が事務室から出ていったのを見届けて、貴弘も外へ出る。日はだいぶ西へ傾いていた。
「あや、女子更衣室見て鍵かけてきてくれんか?」
「うん、いいよ」
 水着のままのあやが、女子更衣室へ向かう。貴弘は男子更衣室へ行って、誰もいないのを確認したあと入り口の鍵をしっかりと閉めた。
「オッケーだよ」
「ん、よし。泳ぐぞ!」
 貴弘はTシャツを脱ぐと、勢いよくプールへと飛びこんだ。そのあとに、あやも入ってきた。


 ひとしきり泳いだあとのプールサイド。貴弘とあやが並んで座っている。
「ふぅっ、ちょっと疲れたな」
「炎天下の中でずっとあそこにいれば疲れるよね〜」
 あやがちょっと同情した口調で言う。午後4時を少し回ったところ。太陽は、夕方の光へ色を変えつつあった。
 あやの体をちらっと見る。ほんの少しだけ膨らんだ胸。まだくびれていない腰まわり。少し細めの脚。身長140cmの背丈・・・・。小学校5年生、11歳のからだだった。だが、おそらく多くの女の子と違うところ。それは・・・・。
「ねぇ、貴弘くぅ〜ん!」
 あやのこの口調は、いつもなにかを求める口調である。「今日はなんだ?」と少し思いながら、貴弘があやの方を見る。
「して」
「は?」
「だから、…して」
「……こ、ここでか?」
 あやの頭がこくんとおおきくうなずく。あやが求めるもの。それは大抵、貴弘の愛である。いわゆる「責任」を負っている貴弘からあやに求める事はあまりない(たまにある)のだが、「貴弘に教育された」せいか、あやはものすごくえっちな女の子である。ただ、このえっちさも貴弘の前でだけ出すが…。
「ま、マジで?」
「大丈夫だよ。ここなら」
 ここの学校は高台にあって、まわりに住宅はない。というより、このプールはひな壇が設置されているので、外からは見えにくい構造になっているのだ。
「じゃあ、私がする…」
 あやがプールに入って、貴弘の水着をぐいっと脱がす。
「お、おい!」
 まだ心の準備が出来ていない貴弘のモノは小さいままだった。というより、水着で勃ったらマズイことになる。
 しかし、そんな事はお構いなしにあやはモノを口に含んだ。
「うおっ!」
 あやの口の中で、まるで水につけた乾燥ワカメのごとくむくむくと大きくなる貴弘のモノ。それを見計らって、あやは愛撫を始めた。
 ちゅぽっ、ちゅぱっ、ちゅっ!
 あやが動くたびに、プールの水面もゆらゆらと波を立てる。
「あぁっ…いいぞ、あや」
 水に浸かって、プールサイドに座る貴弘を愛撫するあや。手慣れたもので、貴弘に教育されただけあって、じらしたり玉に吸い付いたりと貴弘の気持ちいいやり方を知っている。
「あや、それくらいでいいよ…」
 貴弘の腰から、あやの頭を離す。
「今度は俺がしてあげる…」
 あやがふふっと笑う。貴弘がプールサイドに座ったままあやをだっこする。貴弘の左手が、水着の股の部分をくぐってあそこに直接触れる。
「あっ!」
 にちゃっ…
「もう濡れてる…。やっぱり、えっちな女の子だな、あやは…」
 少し恥ずかしそうな顔で振り向くあや。こういう時、あやはちょっと恥ずかしがりやになる。
「あんっ…」
 貴弘の右手が、水着の上からあやの胸をもむ。少しだけ膨らんだあやの胸はそれに敏感に反応し、乳首が立ったのが水着の上からでもわかった。同時に、左手が水着の股の部分をゆっくりと動く。
「くは、…あぁっ」
 目をぎゅっとつぶって、貴弘の行為をじっと受ける。いつもすこし生意気な彼女が、こんな時には抱きしめたいくらい可愛く見える(現に、抱きしめているのだが)。水着の上からでも、小学生の未発達の胸の柔らかさが伝わってくる。それに水着のざらざらした手触りが、また適度な刺激を生んであやに伝わる。
「ふわぁ…、あぁんっ」
 貴弘がいじるたびに、あやのからだがびくびくと動き感じている事がわかる。
 くちゅっ…ちゅっ…
 股の部分は、あやの分泌した愛液が水着を透過して貴弘の手に伝わってきた。太股の辺りも、水の濡れとは違う濡れがある。
「脱がすよ」
 あやの水着を肩から外し、おなかの辺りまで脱がす。彼女の可愛らしい胸があらわになる。
「あぁ…やっぱり恥ずかしい」
「いまさらなに言ってるんだよぉ」
 こういう恥ずかしさも、快感を生み出す要素になっていることをふたりともよく知っている。あやは、すこしMっけがあるのかもしれないと貴弘は思った。
「あぁっ…」
 あやに正面を向かせて、その胸に吸い付く。ぷるんぷるんとした、発達した胸とは違うやわらかさ。すぐにでも壊れてしまいそうな大切な胸を、貴弘がじっくり優しく愛撫する。
「くぅぅっ…あっ…!」
 もう一方の手で、あやの下のほうを愛撫する。おしりの穴の辺りも水着の上からじっくりとこすってやる。まだ未開発であるが、あやはここも気持ちよがる。
「んんっ…くぅっ…」
 プールサイドにあやをゆっくりと寝かせる。塩素の匂いが軽く鼻をつく。
「くはぁっ!」
 水着を着けたまま、あそこに口をつけて口でぐいぐいと押す。愛液がじわっとにじみ出てきて、おしりへ垂れていく。
「んんっ! くぅっ…いいよぉ、貴弘くん…」
 水と混じった愛液をきゅっと吸い取ったり、水着を寄せて直接舐める。まだまだきれいな小学5年生の秘所は、貴弘の一連の愛撫でプールのせいではないとわかるほど、もうべったりと濡れていた。
「た、貴弘くん…。そろそろ、お、おねがい」
 我慢できなくなったあやが、たまらずおねだりをする。
「いいの?」
「うん…」
「よし、じゃあいくぞ」
 貴弘のモノが、あやの秘所にあてがわれる。貴弘のモノも我慢できずに、先っぽから先走り液が出ているのがわかった。
「いくぞ」
 ずぷっ!
「あひっ!」
 挿入する時、あやはいつも声を上げる。うれしいのと、きもちいいのと、幸せなのがまざって。貴弘にとってはなによりも、初体験の時も挿入の時にいい顔をしてくれるあやがたまらなく好きで、幸せで気持ちいいと思ってくれるのがとてもうれしいのである。教育したかいがあったというか。
「動かすぞ」
「あぁっ…う、うん…」
 プールサイド(プールの縁)にあやを寝かせたまま、ゆっくりと腰を動かす。動かすたびに、縁に上がっているプールの水もぱしゃぱしゃと弾ける。
 じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ!
 ぱしっ!ぱしっ!ぱしっ!ぱしっ!
 完全に水着を脱がさずに挿入しているため、水着の股の部分はひものようになってあやの脚の付け根に寄っている。その姿がすごく淫らでいやらしい。
「あっ! あっ! あっ! い、いいよぉ!」
「あやぁ…! オレも、すごく気持ちいい…っ!」
 あやを起こして、抱きしめる。そのまま駅弁を担ぐような感じであやを上下に揺さぶる。
「あふっ! んっ! んっ! んひっ!」
「はぁっ、はぁっ、くぁぁっ!」
 あやのお尻を持って上下に揺さぶるたびに、流れ出してくる愛液がぴちゃぴちゃと弾け、プールやプールサイドに飛び散る。
「はぁぁっ、貴弘くん。わ、私…も、もうだめぇっ」
「お、おれも、もうだめだ。いいぞ、あや、いいぞ!」
「あっ、くぅっ! た、貴弘くん、私の中に、いっぱい、いっぱいだして! あぁぁっ、貴弘くん。いっちゃう! いっちゃう!」
「い、いくぞ、あや! お、オレもオレもいくっ! くぁっ」
「ふわぁぁぁっ!」
 ぎゅぅぅっ!
 どぴっ!どくん!どくん!どくん!
 あやがいった瞬間、膣がぎゅうっと収縮し、貴弘を締め付ける。それに耐えられず、貴弘も白い欲望をあやの中にぶちまけた。
「はぁぁっ…た、貴弘くん…」
「あや…」
 ふたりは繋がったままぎゅっと抱き合い、キスをした。


「ねえ、いつもより多くない?」
 女子更衣室。貴弘なぞは入ることの出来ない空間にいる。あやは水着を脱いで、あそこをぐいっと広げて精液を出している。先ほどの通り、貴弘はあやの中へ思いっきり放出したのだ。あやはお赤飯はまだなので大丈夫(とあやが言い張る)。
「まぁ…興奮しちまったから…。あやも、いつもより気持ち良さそうだったじゃないか」
「…てへ」
 普段よりも多い精液が出てくる気がする。しばらく溜めていたのと、あやの締め付けがすごかったのもあるのだろう。
「だけどさぁ、中に出すのは危険だから止めようよ」
 貴弘が心配そうな顔で言う。
「…だって、貴弘くんの精液暖かくて。なんだか、うれしいんだもん」
「…生理がまだでも妊娠する事だってあるんだから。気をつけような」
「はぁい」
 あやがちょっと不満そうな顔で答えた。
「…わかった。じゃあいまのうちに」
「へ? わっ、きゃっ!」
 貴弘はあやをぐいんと押し倒して、上に乗っかった。そして、あやの中へ再び挿し込んだ。
「くふぁっ!」
 さっきのせいで、あそこはまだしっかりと濡れているので簡単に入った。貴弘はあやの太股をしっかりとつかんで、大きく腰を動かした。
「あぁっ! あんっ、あんっ!」
 貴弘が腰を動かすたび、ふたりの肌がぶつかり合い、ぱしんぱしんと音がする。その音が、ふたりしかいない女子更衣室に大きく響いた。
「す、すごいよぉぉ…。貴弘くぅん…、あぁっ!」
「いきたかったらいってもいいよ。何度でも気持ちよくしてあげる」
 あやは目をぎゅっとつぶって、貴弘の愛を受けとめる。自然と自分の腰も動き、悦楽の声もせつなくあげる。
「はぁぁぁ、貴弘くん。いっちゃうよぉぉ…。あぁぁっ…」
 あやのあごが上を向いて、膣の中がぎゅぅぅっと締まった。いったようだ。貴弘も普通ならここでいってしまうが、今日はすでに1回いっているので大丈夫だ。
 貴弘はまだ肩で息をして、いった余韻の残っているあやを挿し込んだままくるっと半回転させ、うつ伏せでおしりを高くつきあげる「バック」の体制にした。そして、また勢いよくつきこむ。
「きゃぁぅっ!」
 腰をつかんで、リズムよく往復する。
「あっ、あっ、あっ! だめぇ…、もう許してぇ…。あぁぁっ!」
 顔を床のプラスチックのすのこにべったりとつけて、はしたなくよだれを流している。ふたりの体は、プールの水と汗と愛液が混じって濡れている。あやの頭の中は、犯されているような、ものすごく恥ずかしい、そしてすごい快感に襲われていた。
「だめ、だめぇ。しんじゃうよぉ…、貴弘くん…あぁぁっ。くふぁぁぁぁっ……」
 あやの体がびくびくっとけいれんして、くたっとなった。またいったのだ。
 また半回転させ、あやと貴弘が向かい合う。そして今度は、貴弘が寝転んであやが上になった。騎上位の形だ。
「あや、自分で動いてごらん」
「う、うん…わかった」
 まだぽーっとした頭の中で、あやは答えた。
「くはぁぁぁっ!」
 自分で動くと、自分の口から声が漏れる。でも、やめられない快感が襲った。貴弘もあやの動きに合わせて腰を動かした。
「いいぞ、あや」
「いいよぉ…、貴弘くん…。あぁぁん!」
 出し入れをする度に、あやの体がびくびくと震える。ゆっくりとした動きだが、さっきの激しい動きもいいが、こっちのほうもいい。
「はぁぁぁ。貴弘くん、…もう、だめ。わたし、…いっちゃう」
「オレも、そろそろだ。いいぞ。いっしょに、いっしょに…」
「貴弘くん…あぁぁっ! だめ。きちゃう。あぁぁっ!」
「くぅっ!」
 どくっ!どくっ!
 あやがびくんと跳ね、膣がよりいっそうぎゅっと締まった。それを追うように貴弘も2発目の白い欲望を、綾の中に解き放った。
「…あっ、貴弘くんのが…。暖かいよぉ…」


「ねえ、貴弘くん」
「なに?」
 太陽も西に傾いた学校からの帰り道。あやは少しうれしそうな顔をして聞いた。
「責任とってくれるんだよね」
「あんなことやこんな事をしてるのに、これ以上何の責任を取れと?」
「幸せにさせてね!」
「あぁ、わかってるよ」
 貴弘はあやをぎゅっと抱いた。

おわり。