ぼくの大事な従妹

後藤輝鋭



 ぼくの母方の伯父に、いとこ(従妹)の貴梨ちゃんという小学5年生の娘がいる。伯父の家は共働きなので、近くに住む母方の実家に貴梨ちゃんはよく預けられていた。よほど心配なのか、この歳になってもひとりで留守番はさせていなかった。そんなわけで、ぼくがその母方の実家へ行くと必ず貴梨ちゃんが居た。生まれたころから知っているので、ぼくと貴梨ちゃんはとても仲がよく、かならず一緒に遊んだ。一人っ子で、寂しい部分もあったのだろう。ぼくを「お兄ちゃん」と言って慕っていた。

 ぼくが就職して1年目の夏休みに、研修先から田舎へ帰った。自分の親はまだ仕事で帰ってきていなかったので、ぼくは電車で30分の所にある父方の実家に行ったり、母方の実家に行ったりとしていた。
 母方の実家へ行った時、ちょうど貴梨ちゃんは居間でテレビを見ていた。
「こんにちは。お、貴梨ちゃん。久しぶり」
「わ、お兄ちゃんいらっしゃ〜い! おばあちゃ〜ん、お兄ちゃんが来たよ〜!」
 奥にいた祖母が出てくる。貴梨ちゃんはぼくが来たのをとてもうれしそうにしていた。
「お兄ちゃん、荷物上にあげとく?」
「うん、ここじゃあ邪魔になるからね」
「じゃあ、これ持つよ」
「え、重いよ。大丈夫?」
「うん、大丈夫」
 貴梨ちゃんがぼくの大きいバッグを持って2階の部屋まで上げてくれた。部屋にはすでに貴梨ちゃんの荷物が置いてあって、その横にぼくのバッグが並んだ。運んでくれた貴梨ちゃんは、少し疲れたような顔をした。
「重かったでしょ、ありがとう」
「ううん、だいじょうぶだよ。どういたしまして」
 少し額に汗を浮かべた貴梨ちゃんがにこっと笑った。

 山の中の街外れにある母方の実家は、夜になると涼しい風が吹いてきます。ぼくは夕食を済ませたあと、縁側でボケっと涼んでいました。就職1年目なので、けっこう疲れていて、ここには半分療養に来たようなものです。だけど、貴梨ちゃんを見てると自然と元気が湧いてくる様な気がしました。
 縁側でボーっとしてるうちに、今までの疲れが出たのかいつのまにかうたた寝をしていた様で……。
「……いちゃん、お兄ちゃん」
「んぁっ、あ。あぁ、貴梨ちゃん、何?」
「こんな所で寝てたら風邪引いちゃうよ」
「ん、あぁ、そうだった……」
 貴梨ちゃんが笑ってぼくを見ていました。ぼくは少しばつが悪い顔をして、寝る支度をしました。田舎の夜は早いもので、10時を過ぎた所でしたが、祖父母はすでに寝ていました。
 2階の部屋には、ぼくと貴梨ちゃんの布団が並べて敷いてありました。が、ぼくが一足早く布団に入っていると貴梨ちゃんが横から声をかけました。
「ねえ、お兄ちゃん。一緒に寝てもいい?」
「あぁ、いいよ。おいで」
 貴梨ちゃんが枕をもってぼくの布団に入ります。そう大きくない布団なので、ぼくと貴梨ちゃんはぺったりとくっついていました。
「お兄ちゃん。起きてる?」
「うん、起きてるよ。なに?」
「お兄ちゃんは、わたしの事好き?」
「あぁ、もちろん好きだよ」
「よかった、わたしもお兄ちゃんの事好きだよ」
「ありがとう、お兄ちゃんもうれしいよ」
 布団の中で話をしていましたが、ぼくも貴梨ちゃんもいつのまにか眠りについていました。その日は何も無かったのですが、この事がすごく意味のあることだとは思っていませんでした。


 次の日、祖父母は田んぼへ仕事へ出ているので、家の中はぼくと貴梨ちゃんだけでした。ぼくは縁側で本を読んでいました。
「お兄ちゃん、となりいい?」
「あぁ、いいよ」
 ぼくの左に貴梨ちゃんが座ります。ぼくたちはしばらく本を読んでいました。山風が、縁側につるされた鐘風鈴をちりんちりんと鳴らします。
「ねえ、お兄ちゃん」
「なに?」
「キスしよ」
「……は?」
 にこにこして言う貴梨ちゃん。ぼくは、困惑していました。
「お兄ちゃん、わたしのこと好きなんでしょ」
「あ、あぁ、そうだけど」
「だから、キスしよ」
 昨夜問われた「好き」の意味は、深い意味の「好き」だったようで。
(そうかぁ、そうだったんだ……。でも、相手は従妹の貴梨ちゃんだし。いや、でもなんかぼくも貴梨ちゃんが本当に好きかも……)
 抑えなくてはいけないのだけれど、なぜかだんだん手が出そうになるぼくがいました。
(あ〜、なんでこんなにドキドキしてるんだ……)
 だけど、なぜか本能に打ち勝てず、そっと貴梨ちゃんの肩を掴む自分の手。目を閉じた貴梨ちゃんが見えた、そこまでがぼくの理性の限界だった様です。実際、ぼくは貴梨ちゃんにすごく惹かれていたのです。
「ん……」
 ぎゅっと貴梨ちゃんを抱き寄せて、キスをしている自分がそこにいました。
(だめだ、抑えられない。相手は、従妹の貴梨ちゃんなのに……)
 もう理性で考えることはやめにして、ぼくは貴梨ちゃんを好きにしてしまおうと思ったのです。ぼくの舌が、貴梨ちゃんの口に入ると、貴梨ちゃんもぎこちなく舌を出してきました。
 ちろっ、ちゅっ、ちゅっ……。
 ぼくの目の前で、ぎゅっと目をつぶっている貴梨ちゃん。その顔は、大好きなお兄ちゃんのためにがんばってディープキスをしている愛らしいこどもの顔でした。
 そっと口をはずすと、貴梨ちゃんは目を開きました。少し紅潮した貴梨ちゃんの顔。
「貴梨ちゃん、ごめん……。お兄ちゃん、貴梨ちゃんと、……えっちなことしたい」
「……だめ」
「…………」
 きまずい空気が、2秒ほど支配する……。
「……2階なら、……いいよ。……お兄ちゃんの好きな事して」
 ぽっと頬を少し赤く染めた貴梨ちゃんの声を聞いたとたん、ぼくは貴梨ちゃんをだっこして2階に駆け上がった。

 都会よりも涼しい田舎でも、夏なので汗を大量にかく。布団の上にバスタオルを敷いて、貴梨ちゃんをその上に座らせる。
「もう一回キスしようか」
「……うん」
 頬を少し赤らめて少し恥ずかしそうな、うれしそうな貴梨ちゃん。ぼくが抱っこして、ぎゅっと抱きしめ、唇を合わす。さっきよりも長くて、激しいディープキス。貴梨ちゃんの体が熱くなってくるのがわかる。貴梨ちゃんのわきに触れた腕が、冷たい汗を感じた。
「脱がすよ」
 貴梨ちゃんがこくんとうなずく。ばんざいをさせてTシャツを脱がすと、もう素肌。水着のラインにそって分かれた日焼けした肌と白い肌に、ちょっとだけ脂肪の乗った胸。ちょっとだけ恥ずかしそうな貴梨ちゃんの顔。だけどその顔には好奇心があるのも見えた。ぼくもTシャツを脱ぐと、ぎゅっと抱きしめた。
「お兄ちゃんの体って、大きいんだね……」
 小さな体の貴梨ちゃんがつぶやく様に言う。ほてった体と、女の子らしいやわらかくてすべすべした素肌の感触がぼくに伝わった。
 貴梨ちゃんをそのままごろんと寝かせて、しっとりと汗をかいたおでこをそっと撫でる。少し恥ずかしそうに、貴梨ちゃんが微笑んだ。
 少し腰を浮かせてキュロットを脱がす。腰につけられているのは、真っ白な木綿のパンツ。おもわず唾を飲んだ。
「さわるよ?」
 貴梨ちゃんがこくんとうなずいたのを確認して、そっと、あそこに触れてみる。
「きゃふっ……」
 貴梨ちゃんがきゅんっと体をこわばらせた。少しだけ感じている様だ。あそこは思ったよりもやわらかく、スジはぴったりとくっついているのがわかった。今度は、胸を指でそっと押してみた。
「まだ、おっきくなってないよ……」
「うん、でも、貴梨ちゃんの小さなおっぱいもかわいいよ。それに、じゅうぶんやわらかいし……」
 しばらくいじっていると、乳首がぷくっと起った。指で挟んで、きゅっといじる。
「やぁぁっ、お兄ちゃん……」
「気持ちいい?」
「うん……。だけど、やさしくしてよ……」
 ぼくは貴梨ちゃんの頭を優しく撫でながらうなずいた。小さな胸を指で優しく、こねる様に撫でる。そして、ぺろっと舐めた。
「ふあ……」
 小さくても、けっこう感度はいいようだ。そのまま舐めまわす。
「くふぅぅ……、お兄ちゃぁん……」
 紅潮した貴梨ちゃん。ぼくはたまらなくなって、いそいそとズボンを脱いだ。
「貴梨ちゃん、パンツ脱がしてもいい?」
「……いいよ。でも、やさしくね……」
「あぁ、わかってるよ、貴梨ちゃん……」
 ちゅっとキスをして、パンツを脱がす。さすがに恥ずかしくて、すぐに足を閉じた。閉じた部分のあそこは、すじが見えている。膝を立たせて、足をそっと開いた。貴梨ちゃんはぼくに身を任せて、まったく抵抗しない。そこは、なんとも言えないきれいな形をした秘部があった。あそこはぴしっと閉じて、縦筋だけが上下に延びている。毛なんてまったく生えていない。真っ白の秘部だ。
「や……、恥ずかしい……」
「貴梨ちゃん、すごくかわいいよ。きれいだ……」
 指ですじをぎゅっと開く。
「んっ……」
 貴梨ちゃんの小さな声が漏れる。秘部を指でなぞりながら上に動かすと、小さな芽があった。ちょんちょんと指で触ると、かわいらしいせつない声が漏れた。たまらずに、口付けする。
「ふぁぁぁ! やん!」
 貴梨ちゃんがビクンと跳ねた。やっぱり感じる様だ。そのまま、やさしくやさしく舐める。
「お、お、お、お兄ちゃん……。くぅは! やぁぁ……」
 初めて感じる快感に、貴梨ちゃんは耐えられない様だった。感じやすいようで、まだ口をつけてそれほど経っていないのに、あそこからとろとろと愛液が流れ出てくる。
「おにいちゃぁん……、ふぁぁぁぁ……、へんになっちゃうよぉ……」
 小刻みにぷるぷると震える貴梨ちゃん。早くも限界なようだ。
「はぁぁぁ、だめぇ……、あぁぁぁぁん!」
 びくびくっと貴梨ちゃんが震えて腰を高く突き上げた。いった……。おそらくはじめて。
 腰がバスタオルの上に落ちて、貴梨ちゃんは肩で息をしていた。もう放心状態。体は汗びっしょり。
「貴梨ちゃん、大丈夫?」
 はぁはぁと大きく息をしながら、上の空でうなずく貴梨ちゃん。額から流れ出た汗をタオルでそっとぬぐってあげた。
 しばらくして、貴梨ちゃんの息が落ち着いた。
「大丈夫?」
「うん……、すごく気持ち良くって、変になっちゃいそうだった……」
「貴梨ちゃん、お兄ちゃんにもしてほしい事があるんだけど」
「なに?」
「……お兄ちゃんの、おちんちんを舐めてほしいんだ……」
「……うん、いいよ」
 恥ずかしそうにしながらも、貴梨ちゃんがにこっと笑った。ぼくはトランクスを脱いで、さっきからはちきれんばかりに大きくなった自分のモノを取り出した。
「わぁ……、すごく大きい……」
 初めて見るものに貴梨ちゃんは少し驚いていた。貴梨ちゃんはぼくのモノを優しく握ると、ちゅっとくちづけをした。
「あっ……」
 キャンディを舐める様に、ぼくのモノをぺろぺろと舐める貴梨ちゃん。嫌がりもせず、貴梨ちゃんはぎこちないがやさしくやさしく舐めた。
「いいよ……、貴梨ちゃん。上手だよ……。手で握ってこすったりもして……、そうそう」
 貴梨ちゃんの手が、ぼくのモノをこする。先端のねとっとした感触も伝わってきて、最高に気持ちいい。
「お兄ちゃん、気持ちいい?」
「あぁ、気持ちいいよ。舐めるだけじゃなくて、口に入れて、動かしてくれるかな?」
 貴梨ちゃんがこくんとうなずいて、ぼくのモノをすっぽりと口に入れる。そしてゆっくりと顔を動かし始めた。貴梨ちゃんのくちびるにあたる感触が、すごくいい。
「貴梨ちゃん、お兄ちゃんもう出ちゃいそう……。貴梨ちゃんのお口に出していい……?」
 貴梨ちゃんがこくんとうなずく。
「ありがと……、じゃあ、もっとスピード速くしてくれる?」
 言われるがままに、スピードが速くなる。
「あぁっ…、貴梨ちゃん、いくよ……、いくよ、うあっ!」
 びくんと腰が動いて、貴梨ちゃんの口の中に、ぼくの白い欲望が放たれる。貴梨ちゃんは目をぎゅっとつぶっていた。射精の時間は長く、口からはすこし漏れ出していた。射精の終わったモノを口から離した。貴梨ちゃんはとろとろと漏れ出す精液を指で抑えながら、目をつぶって飲み込んでくれた。ごくん、ごくんと飲み込む音が聞こえた。
「飲んでくれたんだ……。ありがとう、貴梨ちゃん」
「……これが精液なんだ。なんだか、えっちなにおいがするね……」
 ぼくはティッシュで貴梨ちゃんの口の周りを拭いて、もう一度貴梨ちゃんをだっこした。


 それから、ぼくと貴梨ちゃんは暇さえあればえっちな事をしていました。ぼくは、貴梨ちゃんに女の子のオナニーを教えて、貴梨ちゃんの「からだ」の開発をしました。
 教えている時に聞いたのですが、貴梨ちゃんはあそこを触ると気持ちいい事を今年の春に気がついたそうです。だけど、まだオナニーを知らなかったのでいった事は無かったみたいです。その夜にいっしょにお風呂に入り、舐めあったりしていかせあいをしました。お風呂の洗い場で、ボディーソープでぬめぬめになったからだをこすり会ったり、素股をしたり、ソープランドの様な事をしました。
 ぼくが見た感じでは、貴梨ちゃんはえっちの素質があるらしく、えっちなことにやみつきになった様で、その日は服を来ている時間より、ふたりで絡み合ってる時間のほうが多かったような気がします。
 貴梨ちゃんの処女をもらったのも、その日の夜でした。
「お兄ちゃん。……わたし、お兄ちゃんなら、入れてもいいよ……」
 ふたりで愛撫をしているさなか、貴梨ちゃんはうっとりとした表情でぼくに言いました。
「えっ……、入れるって……」
「わたしの処女、お兄ちゃんにあげたい……」
 貴梨ちゃんがにこっと笑った。ぼくは頭を優しく撫でて、貴梨ちゃんにキスをした。
「貴梨ちゃん、本当に入れていいの?」
「うん、お兄ちゃんが大好きだもん……」
「お風呂でやった素股に近いけど、今度は貴梨ちゃんのここにお兄ちゃんのおちんちんを入れるから、たぶん痛いと思うよ」
「大丈夫。痛くても、お兄ちゃんだから我慢する……」
「……よし、わかった。どうしてもだめだったら言ってね」
「うん」
 ぼくのモノを、貴梨ちゃんのあそこに少し入れる。ここまでなら、もうやった。この状態でも、ぴちゃぴちゃになった貴梨ちゃんの秘部の唇が、ぼくのモノを包み込んですごく気持ちいい。貴梨ちゃんの腰に手を添える。
「力抜いて楽にしてね、いくよ」
 貴梨ちゃんが目をつぶった。
 ずぶっ!
「うぁんっ!」
 ぼくが腰を突き入れると、貴梨ちゃんの中がぷちんといったような気がした。貴梨ちゃんが苦しそうに、痛そうに顔をしかめる。
「ふぁぁぁぁぁっ、くぅん!」
 ぼくのモノが、貴梨ちゃんの狭いあそこを押し広げながら突き進む。狭い子供の膣に大人のペニスが突き刺さるので、たぶんものすごく痛いのだろう。男にはわからないが、処女喪失は普通かなり痛いらしいのに、子供で処女喪失だと、僕にはわからないくらいの痛みなんだろう。ぼくも、貴梨ちゃんの膣の締めつけがすこし痛いくらいに感じる。貴梨ちゃんの子供の膣が、大人になろうと努力しているのかもしれない。だが、全部入りきる前に、先っぽが奥まで到達した。
「入ったよ、貴梨ちゃん。大丈夫?」
「うん……、大丈夫。我慢できるから……」
 布団の上に敷いたバスタオルに、貴梨ちゃんの膣から流れ出した血が少しついていた。貴梨ちゃんの瞳から、涙がぽろぽろとこぼれ出ていた。
「痛い? 我慢できない?」
「……痛いけど、……大丈夫だよ」
 貴梨ちゃんが痛そうに肩で息をする。ぼくは少し、かわいそうな気がした。
「……お兄ちゃん…」
「なに?」
「……うれしい。大好きだよぉ……」
「お兄ちゃんも、うれしいよ。貴梨ちゃん、大好きだ。愛してる……」
 貴梨ちゃんを抱き上げてだっこする。そしてぎゅっと抱きしめた。
「あ、痛っ……」
「あ、ご、ごめん……」
 挿入したまま抱っこしているのだ。まだ体が小さいし、しかも初体験なので痛いだろう。貴梨ちゃんが痛がらないように抱きながら体をゆっくり動かす。
「んんんんんっ……」
「あ、ごめん、痛い?」
「だ、大丈夫……。なんか、ぼーっとしてきちゃっうよ……。お兄ちゃんのが、おなかにあたってるのがわかるよ……」
 すこしだけ、感じてきたのかもしれない。でも、本当に気持ち良くなるにはまだまだかかるだろう。そのまえに、ぼくの方が限界になってきた。だっこしたのもあるだろう、膣がきゅうきゅうとかなり強く締めつける。
「貴梨ちゃん、ごめん。お兄ちゃん、そろそろイキそう……」
「いいよ、……わたし、初潮まだだから、このまま出しちゃっていいよ……」
「わかった……、ありがとう、貴梨ちゃん」
 抱っこしたままで、ゆっくりと体を動かすと、貴梨ちゃんの体重でぎゅっぎゅっとあそこの中が押し込められて、ぼくの先っぽがお腹の奥にこつんこつんとあたる。
「あっ、き、貴梨ちゃん、いくよ……」
「お兄ちゃん、いいよ。出して、お兄ちゃん!」
 ぼくと貴梨ちゃんはぎゅっと抱きしめあった。
「んっ!」
 びゅっ!びくん!びくん!
 ぼくのモノから、白い分身が貴梨ちゃんの中へ放たれる。その射精はかなり長かった。今日だけで何度も出してるはずなのに、人生の中で一番多いんじゃないかと思うくらい出たような気がした。
「お、お兄ちゃんのが出てる……。あったかいよぉ……」
 貴梨ちゃんが力を出し尽くしたかのようにくたっとなった。それからちょっとしてぼくの射精はやっと終わり、貴梨ちゃんをもう一度抱きしめると、唇を重ねた。そして、貴梨ちゃんを寝かせると、痛がらないようにゆっくりと引き抜いた。
 貴梨ちゃんのあそこから、ピンク色に染まったぼくの精液が逆流してくる。貴梨ちゃんは肩で息をしながら、寝転んだままだった。ぼくは、精液をティッシュで全部きれいに拭いてから、貴梨ちゃんにもう一度キスをした。
「お兄ちゃん……」
 はだかのまま、ぼくに抱きつく貴梨ちゃん。ぼくたちふたりは、今日の疲れのためそのまま眠りについた。時計は、1時を回っていた様だった。

 この日からぼくと貴梨ちゃんが恋人になったわけで、無論祖父母にはこのことはバレていないし、貴梨ちゃんの親(ぼくの伯父、伯母)にもバレていません。結論から先に言うと、この7年後にぼくは貴梨ちゃんと正式に結ばれてしまうのですが…(それも、あっさりと)。
 今までより仲良くなったので、一人っ子の貴梨ちゃんの恰好の遊び相手になっていました。数日先に仕事で忙しい貴梨ちゃんの両親とも会ったときに、そのことを喜んでくれていました。そりゃあ、体を交えているのだから当たり前です。貴梨ちゃんとはもちろん普通に遊んでいました。そのあと、かならずえっちをしていましたが。


 翌朝は、ぼくたちふたりとも、もちろん裸で抱き合ったまま眠っていました。1階から聞こえた祖母の声で目を覚まし、貴梨ちゃんは少し恥ずかしそうにしていました。ぼくは、貴梨ちゃんのほっぺたにちゅっとキスをした。ちょっとだけ驚いて、すぐに微笑む貴梨ちゃん。貴梨ちゃんもはだかのままぼくのほっぺたにちゅっとキスをしてくれました。それから服を着させ、昨日の初めてのしるしが少しついたシーツを洗濯に出した。
 祖父母は9時ごろに田んぼへ仕事に出るので、そのあいだぼくと貴梨ちゃんで自由な事が出来る。仕事に出ていったあと、ぼくが居間で新聞を読んでいると、ブリキの箱の中に、文房具と共にペンシル型のマッサージ器が入っているのが目に入った。いわゆる、普通の薬局などで売っている「バイブ」みたいなものである。
「……こんなのもありか」
 ぼくはそれを持って、貴梨ちゃんのいる縁側へ行った。時間はまだ9時半。ぼくも朝から元気なのである。
「貴梨ちゃん!」
「なに? お兄ちゃん」
 縁側でごろんと寝転がって本を読んでいた貴梨ちゃん。スカートの裾がめくれて白いパンツが見えていた。ぼくはその横へ座り、貴梨ちゃんのお尻にぽんと手を置いた。
「しようか?」
 貴梨ちゃんの顔がぽっと赤くなった。そして小さな声で「うん」と言ってうなずいた。ぼくは、昨日と同じように熱いディープキスをした。

 ぼくと貴梨ちゃんは、縁側ではだかになり愛撫をしあっている。脱がす時、貴梨ちゃんは少し嫌がったが、ぼくの手がパンツの中へ忍び込むと嫌がらなくなった。貴梨ちゃんのあそこは少し手を触れただけでもう濡れていて、いま愛撫をしていても、昨日よりも濡れがすごい。快感に慣れてきたのもあるだろうけど、外に見せているような感覚が興奮をより高めているのだろう。
 身長差があるので、ぼくが上のシックスナイン。ぼくはひとしきりあそこを舐めたあと、モノを貴梨ちゃんの口から離し、貴梨ちゃんをかかえて庭へ向かって脚を開かせた。
「やぁん……、お兄ちゃん……。恥ずかしいよぉ……」
 まだあまり高くない太陽の日が、貴梨ちゃんのあそこを照らす。恥ずかしそうだけど、それほど嫌がっていない貴梨ちゃん。ぼくはあらかじめ近くにおいてあったマッサージ器を持った。
「……お兄ちゃん。それなに……?」
「ほんとはこんな事に使うんじゃないんだけどね。貴梨ちゃんを気持ちよくさせてあげたいから」
 底のスイッチを入れると、あの独特のモーター音がしだした。貴梨ちゃんの表情がすこしこわばっているのがわかった。
「大丈夫だよ、心配しないで。ね」
 ちゅっとキスをする。そして、マッサージ器をあそこにやさしく押しつけた。
「んっぁぁ!」
 貴梨ちゃんのからだがびくびくっと動く。そして、ぼくに抱かれたまま、快感から耐えようとぎこちなく動く。
「どう? 気持ちいい?」
 声を出そうとしても出ないのか、快感に耐えるすごく気持ち良さそうな顔で、うんうんとうなづく。ぼくは、「バイブ」をすじに沿って動かした。
「やぁん! んくっ、んっ! んっ!」
 貴梨ちゃんが庭へ大きく足を広げて、ちょっといやんいやんしながらせつなく悶える。ぼくはさらに、その「バイブ」をあそこの中へ挿入した。
「くひぃっ! やっ! あっ! お兄ちゃぁん」
 ぼくのモノよりも細めなのですんなりと入った。それに濡れが昨日よりもすごいので、まったく痛みを感じずに快感があふれ出ている様だ。
「はぁぁぁぁぁ……。お兄ちゃぁん……、だめぇ、いっちゃうよぉ……」
 貴梨ちゃんのからだがふるふると震え出した。もう限界だろう。バイブの突き刺さった股間を押さえて、ぼくのからだの中で悶える。
「んひぃぃ! だめぇ……、お、お兄ちゃん、……はぁぁぁん!」
 貴梨ちゃんの震えがびくびくびくっと大きくなって、ぼくの体にしがみついた。その震えはびくびくと続いて、やがてごろんと落ちるように止んだ。ぼくは、貴梨ちゃんのあそこから「バイブ」を取り出してスイッチを切った。先端は、貴梨ちゃんの愛液でものすごく濡れていた。
「はぁ……、はぁ……、はぁ……」
 汗をかなりたくさんかいて、もう全身びっしょりの貴梨ちゃん。あそこはぎたぎたに濡れていた。まだいった余韻に浸っている貴梨ちゃんを縁側に寝かせて、ぼくは貴梨ちゃんのあそこにモノをあてがった。ぼくのモノは、もうピンピンになっていた。
「え……、お兄ちゃん……」
「いや? いやならしないけど……」
「昨日みたいに痛いのかなぁ……?」
 貴梨ちゃんが少し不安そうな表情で聞く。
「……今日はそんなに痛くないと思うよ。2回目だからまだちょっと痛いかもしれない」
「わかった……。……入れていいよ、お兄ちゃん……」
「え。い、いいの?」
「うん。お兄ちゃんと一緒に気持ち良くなりたいし……。お兄ちゃんだから……」
 貴梨ちゃんがにこっと笑う。ぼくは貴梨ちゃんにキスをすると、もういちどモノをあてがった。
「いくよ」
 貴梨ちゃんがこくんとうなづいた。ぼくは、モノをゆっくりと貴梨ちゃんの中へ沈めた。
「んっ! くぅんっ!」
 貴梨ちゃんがからだをきゅっとこわばらせる。まだ貴梨ちゃんのあそこはきつい。昨日ほどではないけど、まだきつい抵抗がある。ぐぐぐっと押しこんで、先端を膣の奥まで到達させる。
「入ったよ、痛い?」
「うん……。だけど、昨日よりも痛くないよ……。ちょっとだけ気持ちいいかも……」
 目からすこしだけ涙を流して貴梨ちゃんが言う。貴梨ちゃんの膣が、昨日みたいにぎゅうぎゅう収縮して、恐ろしいほどの締め付けをぼくに与える。
「動いてもいい?」
「うん……」
 貴梨ちゃんに痛みをあたえないように、ゆっくりと引き抜く。半分くらい引いた所で、またゆっくりと押しこむ。愛液が隙間からずぶずぶっと漏れ出す。貴梨ちゃんの表情を見ながら、ゆっくりゆっくりと……。
「ぁぁぁっ……」
「あ……、ご、ごめん」
「ううん、違う。違うよ。……なんだか、痛いのに、気持ちいい」
 貴梨ちゃんが複雑な表情をして言う。「いた気持ちいい」とでも言うのだろうか? ちょっと判断に苦しむ表情だ。ぼくは続けてゆっくりと往復を繰り返す。
 ぢゅぢゅぢゅっ……、こぽっ……、ぢゅっ……
「あっ! お、お兄ちゃん……。また……、来ちゃうよぉ……」
「う、うん……。お兄ちゃんも……、そろそろいきそ……」
 往復とともに、貴梨ちゃんの膣が淫らにうごめいてぼくのモノを刺激する。貴梨ちゃんに、痛いという表情は無くなってきた。これなら、一緒にいけるかもしれない。
「ひぃっ……。いく……、いっちゃう……」
「いいよ……、貴梨ちゃん。お兄ちゃんもいくよ……」
「お、お、お兄ちゃん……、ふわぁ……、あぁぁん!」
 貴梨ちゃんの上に重なって最後の一突きをした瞬間、貴梨ちゃんの膣がいっそうぎゅぅぅっと縮まった。
「はぁぁぁっ!」
「うぅっ……っ!」
 びゅっ!びゅっ!びゅっ!
 ぼくはそれに耐えられず、貴梨ちゃんの中へ熱い精液を打ち放った。
 汗と、ふたり分の愛液が縁側に広がっている。ぼくと貴梨ちゃんは、そこで夏風を感じながら、絶頂を迎えていた。

 この日も、一日中えっちをしてばかりでした。夜には、貴梨ちゃんも痛がらなくなり、ぼくの教育で貴梨ちゃんの内面は小学5年生の少女ではなくなったようでした。舌ったらずな声でせつなく喘ぐので、ぼくはいっそう興奮するのです。
 ちなみに、あの「バイブ」はきちんと拭いてから元へ戻しておきましたが、昼ご飯の時に、祖母がそれを使って肩凝りをほぐしていたのをふたりして見たので、すこし赤面してしまいました。翌日、貴梨ちゃんとふたりで街へ出かけた時に、同じものを購入して貴梨ちゃんに「プレゼント」しておきました。


 それから3日後のこと。相変わらず暑い日ですが、家の中にいてもしょうがないので、ぼくは貴梨ちゃんと川へ涼みに行こうと思いました。
「貴梨ちゃん、川に遊びに行かない?」
「うん、行く行く!」
 縁側で、相変わらず寝転んで本を読んでいた貴梨ちゃんは、すぐに起きあがりサンダルをはいて庭へと出て行きました。
「おばあちゃん、川に遊びに行ってくるから。自転車借りるよ」
「はいはい、行ってらっしゃい。……これ持って行って飲みなさい」
 おばあちゃんが、冷蔵庫から缶ジュースを取り出してぼくに手渡す。ぼくはバスタオルの入ったビニール袋を持って、すぐに庭に出た。納屋から自転車を出して、貴梨ちゃんを後ろに乗っける。
「よし、いくぞ」
「うん!」
 貴梨ちゃんが、ぼくのからだに腕をぎゅっと回した。ぼくは、川へと自転車をこぎだした。
 家から5分くらい行くと川幅の少し狭い、上流域の川に出る。護岸が整備されているので、橋を渡って川沿いの未舗装の道路に入る。ここの道路は、山に通じていて、作業で山に入る人しか通らないので、人がまったくと言っていいほど来ない。
 山の木が道の上を覆い、下の川の近くまで枝を伸ばしている。川沿いの道に入ってからさらに10分くらいしたところで、自転車を道の端においてふたりで河原へ降りた。ここまで来ると渓流に近い。50mくらい向こうに岩場の滝が出来ていたりする。ここは流れも緩やかで、川底も浅い。なによりもちょうどいいくらいの河原があるし、上の道からはここは見えない。ぼくがこんなところを選んだのも、それなりにわけがあった。
 貴梨ちゃんはサンダルを脱いで、ワンピースの裾を上げながら水の中に入った。
「きゃぁ、冷たい!」
 山の水は冷たいので、この暑い夏の日には最高の清涼剤になる。ぼくは貴梨ちゃんの姿をほほえましく思いながら、適当な岩を集めて寄せ、持ってきたジュースを川の水につけた。
「お兄ちゃん! 服脱いでもいい?」
「あぁ、脱いじゃいなよ。ここなら見えないから大丈夫だよ」
 貴梨ちゃんがいったん川から上がって、ワンピースを脱ぐ。
「うーん。パンツはやっぱり恥ずかしいなぁ」
 パンツに手をかけて、少しだけ考えて貴梨ちゃんが言う。そして、そのまま川の中へ再び入った。今度はからだごと、ざぶんと水に浸かる。
「きゃはは! 気持ちいい!」
 肩まで水に浸かった貴梨ちゃんが、にこにこして言う。ぼくはサンダルを脱いで川へ入った。貴梨ちゃんは石を水面に投げたり水に浸かったりと楽しんでいる。
「貴梨ちゃん。パンツをはいててもいっしょだぞ」
 ぼくが貴梨ちゃんのあそこを見て言う。貴梨ちゃんが目線に気付いて、そこを見ると、パンツが水に濡れて透けた上に、あそこにぺたっと貼りついてすじが見えていた。
「あ〜、もう。お兄ちゃんのえっち」
「脱いじゃえばいいのに」
「え〜、だって。……恥ずかしいもん」
「お兄ちゃんなのに?」
「えー……。それに、外だし」
 貴梨ちゃんがちょっと心配そうに周りをきょろきょろと見まわす。
「貴梨ちゃん、その前にちょっと腰のゴムがゆるいんじゃないかなぁ?」
 貴梨ちゃんのはいている白いパンツは、腰の部分がすこしだけだるっとしていた。
「あ、ホントだ。でも……」
「よし、じゃあお兄ちゃんもはだかになろうか」
「うん、それだったらいいよ」
 ぼくは一度河原へ上がると、さっさと服を脱いだ。それを見て貴梨ちゃんは、川に入ったままパンツを脱いで河原へ投げた。
「よし、遊ぶぞ!」
 貴梨ちゃんのからだを後ろからぎゅっと抱きしめて、水の中へバシャンとぼくの方から倒れる。
「きゃはっ! やったなぁ!」
 貴梨ちゃんがぼくから離れて水をバシャバシャと浴びせる。ぼくも負けじと貴梨ちゃんに水を浴びせた。しばらく、ぼくと貴梨ちゃんは水遊びをした。

 しばらく遊んで河原に上がる。バスタオルで貴梨ちゃんの体を拭いて一緒にぼくも拭く。そして、川の水でだいぶ冷えたジュースを一緒に飲んだ。
「ねえ、お兄ちゃん」
「なに?」
「お兄ちゃん、いつまでここにいるの?」
「あぁ、明後日には帰るつもりだよ」
「そっか……」
 貴梨ちゃんが下を向いて、寂しそうな顔をした。
「……いつか遊びに来なよ。今は研修中で寮だけど、夏休みあけたらひとり暮しできるようになるから」
「うん、わかった」
 貴梨ちゃんの顔が明るくなり、ぼくにきゅっと抱きついた。はだかのままのひやっこい貴梨ちゃんのからだが気持ちいい。貴梨ちゃんのすべすべの肌を手でやさしくなでながら、貴梨ちゃんにキスをした。

 ザーッという川の流れる音が聞こえる。貴梨ちゃんがぼくのものに吸いついて、ちゅぱちゅぱと愛撫をしてくれている。
「貴梨ちゃん、もういいよ。交代しよ……」
 口を離して、今度は貴梨ちゃんがごろんと横になる。脚を広げて、あそこを大開にする。もう体は乾いているので、ここもすべすべだった。ぷくっと膨らんだ貴梨ちゃんの秘部の外側を、指でさわさわと撫でる。
「はぁぁ……」
 貴梨ちゃんがちょっと気持ち良さそうに声を上げる。指であそこを開くと、もう中はしっとりと濡れていた。明後日からは、しばらく貴梨ちゃんのここを見ることが出来ない。そんなわけで、ぼくは我慢せずにあそこを舐めまわす。
「きゃひっ! あっ、いいよぉっ!」
 愛液がとろとろと流れ出てくる。小さな芽をやさしく舌で包む。舌をくいっ、くいっと動かすたびに、せつない悶え声が漏れる。
「お、お兄ちゃん。んっ、あっ、あっ。ちょっと、ストップ」
「ど、どうしたの?」
 貴梨ちゃんが、顔を真っ赤にしている。
「あ、お、お。……おしっこ!」
 恥ずかしそうに顔を真っ赤にして、腰をぎこちなく動かしながら言う。ぼくは、貴梨ちゃんを抱き上げると、川の側へ貴梨ちゃんを座らせた。
「さ、おしっこしていいよ」
「えぇ……、でも。恥ずかしいよぉ……」
「お兄ちゃんだからいいでしょ。……どうしてもイヤ?」
 貴梨ちゃんが、顔を真っ赤にしたまま黙り込む。だけど、すぐにこう言った。
「じゃあ、お兄ちゃん……。ちゃんと見ててよ……」
 貴梨ちゃんを後ろから抱きしめたまま、両手であそこをぐいっと開く。貴梨ちゃんはぼくに身を任せていた。
「あぁ……、出ちゃう。お兄ちゃん……、するよ……」
 からだがふるふるっと震えると、あそこから黄色いおしっこが出てきた。そのおしっこは、勢い良く川へと注ぎ込まれる。
「あぁん……、止まらないよぉ……」
 貴梨ちゃんは目をつぶっている。やがて、おしっこは勢いが弱くなり、最後に少しだけぴゅっと出て終わった。ぼくは、また貴梨ちゃんを抱いてもとの位置へ帰ると、あそこをきれいにするように舐め尽くした。
「んぁっ……、やだ……。おにいちゃぁん……」
 尿道口を口につけてちゅうちゅうと吸う。残っていたおしっこの味がする。イヤな味ではない。貴梨ちゃんのだから、むしろおいしく感じた。
「貴梨ちゃん、入れていいね」
 貴梨ちゃんのあそこは、完全に濡れきっていた。河原の石にまで、愛液が流れ出ている。
「うん、いいよ……」
 貴梨ちゃんがにこっと微笑む。ぼくは、貴梨ちゃんにキスをすると、モノをあそこにあてがい、ゆっくりと腰を入れた。
「はぁぁぁぁぅ……」
 ずぷぅっという感覚で、貴梨ちゃんの中へぼくのモノが入る。まだきついが、満たされた愛液と、ぎゅうぎゅうの締め付けがぼくにすごい快感を与える。貴梨ちゃんも、気持ち良さそうな顔で声を上げる。
「痛くない? 気持ちいい?」
「うん、だいじょうぶ……。気持ちいいよ、お兄ちゃん」
 ゆっくりとピストン運動を始める。貴梨ちゃんの中を傷つけない様にゆっくりする。
「お兄ちゃん……もっと、……もっと動いていいよぉ……」
 貴梨ちゃんが、おねだりをするような表情でぼくに求める。
「……わかったよ、貴梨ちゃん」
 さっきよりも激しく腰を動かす。結合部はじゅぶっ、じゅぶっ! とふたりの愛液同士が混ざり合う音が響き、ぱしんぱしんと肌が触れ合う音も響く。
「あんっ! あんっ! あぁぁんっ!」
 貴梨ちゃんがよがる。こんなに激しく動いても大丈夫な様だ。ぼくはよりいっそう力をこめて腰を動かした。
「あっ! あっ! お兄ちゃん! だめぇ……。いっちゃうぅ……」
「いいよ、お兄ちゃんも一緒にいくよ」
 ふたりの激しい息が共鳴する。
「あっ、いく、いくっ! いっちゃう、おにいちゃぁぁぁぁん!」
「んっ!」
 どくっ! どくっ! どくっ!
 貴梨ちゃんの中へ、またぼくの精液が広がる。ぼくは激しい息をしながら、貴梨ちゃんをひしと抱きしめた。ぼくの顔から、身体から汗が流れ落ちる。貴梨ちゃんも汗をだらだらと流し、河原の石を濡らした。

 じゃぶじゃぶじゃぶっ!
「まだ出てくる?」
「うーん、もう大丈夫かなぁ?」
 貴梨ちゃんと一緒に川へ入って、ぼくが放った精液を洗いながす。一緒に、体も冷たい水で流した。
「お兄ちゃん、私のパンツまだ濡れちゃってる」
 河原に投げてあった貴梨ちゃんのパンツは、まだ水で濡れていた。
「そうかぁ。じゃあ、ワンピースだけ着て帰ろう。家帰ってから新しいの履けばいいし」
「ノーパンかぁ。……なんか恥ずかしいなぁ」
 ワンピースを着た貴梨ちゃんが、なんとなくスースーする下半身を気にしながら、ぼくといっしょに上がった。
「風でめくれない様に気をつけてね」
「うん」
 ぼくは貴梨ちゃんを後ろに乗せて、家へと自転車をこぎだした。


 2日後。ぼくが帰る日がやってきた。祖父母とは家で別れて、近くの駅まで貴梨ちゃんと二人で歩く。
「お兄ちゃん、ありがとね」
「え、なにが?」
「……お兄ちゃんと一緒になれたこと」
「あぁ、うん。ぼくもありがとう。またいっしょにしようね」
「うん」
 小さな駅なので、数少ない停車の特急を待つ。もうすぐ、特急が到着する時間だ。
「家が決まったら、お手紙送るからね。いつかおいで。楽しみに待ってるよ」
「うん、私も楽しみにしてる」
 向こうから踏切の音が聞こえ始め、しばらくして特急電車がやってきた。この電車に乗るのは、ぼくを含めて5人くらいだった。ドアが開く。ぼくは、荷物を担いだ。
「それじゃね」
 貴梨ちゃんにちゅっとくちづけをする。貴梨ちゃんは少し驚いて、にこっと笑った。ぼくは頭を撫でて、電車に乗った。
「じゃあね、ぜったい遊びに行くからね!」
 ドアが閉まる。ゆっくりと動き出し、貴梨ちゃんは歩きながら手を振った。ぼくもドアごしに手を振る。やがて、貴梨ちゃんの姿は見えなくなった。
 貴梨ちゃんと会う日を楽しみにして、ぼくは研修先へと戻った。

 おわり