Ng サポートページ
$Date: 2004/08/01 01:49:47 $
Ng 1.5beta1 の Windows Services for Unix 対応 patch を公開しました。(15 Feb 2004)
Ng 1.5beta1 を公開しました。(1 Apr 2003)
Ng 1.4.4 の置換に関する修正 patch を公開しました。(13 Mar 2003)
Ng 1.4.4 を公開しました。(3 Mar 2003)
Ngとは
Ngとは、Nihongo micro Gnu emacsの略であり、決してNo Goodの略ではありません。
一言でいうと、「NgはGNU Emacsライクな小型日本語エディタ」です。
Ngは、吉田さんによって、1990年ごろ、
mg(micro GNU Emacs/これもmicro Emacsの改良版です)を改造する形で作られました。
その後、多くの人達の協力によって、
Ng 1.3.1(最後の公式版)/1.3L(最も多く使われている版)まで改良、
バージョンアップされました。
その後、マシンパワーの増大、Demacsの登場、MS-DOS/Human68kの衰退等によって、
Ngが使われる機会/機械は少なくなり、開発も下火になりました。
しかし、中にはNgを使い続ける輩(私もその一人です)もおり、
そのような人達によって、便利な非公式パッチや、
新しいOSへの移植などが作られました。
私もこれらのパッチを当てたり、自分でソースをいじったりしていました。
自分のためにNgに手をいれていく内に、Ng 1.3Lより便利になって(自画自賛)、
新たな機種にも対応したので(私の力ではありませんが)、
Ngの新たなバージョンとして公開する事にしました。
これがNg 1.4以降です。
Ng 1.4以降の、1.3L からの改良点
非常に多いので大きな変更のみあげておきます。
- Win32に対応しました。
- AMIGAに対応しました。
- Minibufferで編集操作ができるようになりました。
- ファイルオープン時の挙動がGNU Emacsにかなり近くなりました。
- 正規表現で日本語が使えます。
- 起動時オプションが増えています。
- CANNA対応です。
- IME、かな漢字変換サーバーを使わずに、Ng単体で日本語が入力できます。
- undoができます。(若干制限あり)
あとは、アーカイブ内の
ドキュメントを御覧ください。
現在の状況
最新安定版は、Ng 1.4.4(3 Mar 2003) です。
Ng 1.3Lからの変更点は、ドキュメントを御覧ください。
サポートしているOSは、AmigaOS、Human68k、MS-DOS(Generic/PC-9801/IBM PC)、
UNIX(BSD/System V)、Win32(Windows95/98/NT/CE)です。
最新β版は、Ng 1.5beta1(1 Apr 2003) です。
1.4 と比較して、
- 新しい UNIX 版 (BSD/SystemV を統合し、GNU autoconf を使用)
- 大きな端末への対応(画面バッファの動的確保)
- auto-save 機能
- minibuffer の history 機能 (beta1 にて導入)
などの機能が追加されています。
詳しくは
Ng 1.4.2 からの ChangeLogを御覧ください。
JIS 補助漢字(俗称 第三水準) に対応するためのコードも入っていますが、
動作確認がきちんと取れていないため、使用を推奨しません。
Known bugs
- 置換(query-replace)のバグ
- ng-1.4.4とそれ以前 / ng-1.5beta1以前 の query-replace は、
- 置換前の文字列の最後の文字が漢字/半角カナ
- 置換後の文字列が置換前より短く、奇数バイト
という条件で誤動作します。
ng-1.4.4 に
この修正 patch を当ててください。
ng-1.5alpha3 用の patch は用意されません。ng-1.5beta1 をお待ちください。
- Compiler bug?
- i386用の GCC-2.95.2 で SKG がうまく動作しないという報告があります。
(ただし、手元にある FreeBSD 4.1R 付属の gcc-2.95.2 では動作しました)
回避策は無いようです。
- Compiler bug?
- i386用の GCC-2.7.2 で -O2 以上の最適化を指定すると、
dired がうまく動かない。FreeBSD で使われている GCC-2.7.2.1
では問題ありません。現在対策をしていないので、
該当するコンパイラを使用する時は、sys/{bsd,sysv}/fileio.c だけ -O2
を付けずにコンパイルしてください。
動作確認
現在、私が触る事ができる、次の機種、OS、コンパイラで動作確認をしております。
Porting | 動作確認機 |
備考 |
機種 | OS | コンパイラ |
AMIGA | AMIGA 4000T | AmigaOS 3.9 |
DICE-3.57 gcc-3.3(GeekGadgets/with libnix) |
|
Human68k | SHARP X68000 SUPER | Human68k 3.02 |
GCC 真理子版 1.29(gcc-1.42/with libc 1.32A ぱっち DON版その4) |
|
MS-DOS(PC-9801) | NEC PC-9821Na7 | MS-DOS 6.20 |
Turbo C++ 1.01(PC-98版) | |
MS-DOS(Generic) | NEC PC-9821Na7 | MS-DOS 6.20 |
Turbo C++ 1.01(PC-98版) | |
MS-DOS(IBM PC) | AMIGA 4000T + PCx 1.1 | DR-DOS 7.02 |
Turbo C 2.02(IBM PC英語版) | |
UNIX | AMIGA 4000T | NetBSD/amiga 1.6ZG |
gcc-3.3.2 | |
NEC PC-9821Na7 | FreeBSD(98) 4.4R-Rev01 |
gcc-2.95.2 | |
IBM PC互換機 | Debian GNU/Linux 3.0(kernel 2.4.18) |
gcc-2.96 | |
SUN ULTRA EnterPrise 450 | Solaris 2.6 |
gcc-3.2.1 | |
他に、今までに FreeBSD 3.x, SunOS 4.1, Digital UNIX 4.0,
NextSTEP 3.3 for Intel, MacOS X 10.1.x/10.2.x (BSD)、
Soralis 2.5-7, IRIX 6.5, Linux 2.0/2.2 (System V)
で使用できるとの報告を頂きました。
Windows上の Cygwinや、Services for Unix環境 でもコンパイルできるそうです。
おそらく、これらの環境ならそのまま動かせると思います。(希望的観測)
- β版ソースコード
-
Ng 1.5 beta1 Windows Services for Unix 3.x 対応 patch
Ng 1.5 beta1
- ソースコード
-
Ng 1.4.4 query-replace 修正 patch
Ng 1.4.4 全ソースコード
Ng 1.4.3 System V 版不具合修正 patch
Ng 1.4.3 Win32 版 Borland C 対応 patch
Ng 1.4.3 全ソースコード
Ng 1.4.2 -> 1.4.3 Patch
Ng 1.4.2 delete-char 修正Patch
Ng 1.4.2 全ソースコード
Ng 1.4.1 Undo 周り修正 patch
Ng 1.4.1 Amiga 版修正 patch
Ng 1.4.1 全ソースコード
Ng 1.4 全ソースコード
beta1-6 は配布/使用条件に反しているソースコードが含まれていたため
削除しました。
- バイナリ
- 現在用意されていません。
作るつもりなのですが、時間が無いー。
To DO
- 内部処理の全面書き直し ... 一文字16bit にしようと思っている
- EPOC32への移植。現在途中。
- Undo の書き直し ... 現在の Undo はかなり効率が悪いので...
- 英語版/英語ページの作成
- Sourceforge に移る?
その他
関連リンク
- Tillanosoft
- WindowsCE 用のソフトを数多く作成されている今井 透 氏のサイト
今井氏は Ng for Win32 を作成されています。
Ng 1.4 は Ng for Win32 から多くのコードを頂いています。
また、現在の Ng の WIN32 版はこれが元になっています。
新たなNgのPatchも大歓迎です。組み込んだ方がいいと思われる
(そしてまだNgに組み込まれていない)パッチをお持ちでしたら、
容赦なく村松
に送り付けてください。
Bugレポートは吉田氏の所ではなく、
村松までお願いします。
村松 篤/MURAMATSU Atsushi
(amura@tomato.sakura.ne.jp)